「もうかかったから必要ない?」インフルエンザワクチン接種
インフルエンザが流行中です。例年より1ヶ月ほど早い流行だそうです。
患者さんから、インフルエンザにかかった後、「もう免疫ができたから、ワクチンは必要ないですよね?」というご質問をよくいただきます。 特に、お子さんが辛い思いをした後だと、注射は避けたいと思われるのも当然です。 ですが、答えは「NO」です!罹患してもワクチン接種をおすすめする、重要な理由があります。
まず、インフルエンザは一種類ではありません。 インフルエンザには主にA型とB型があり、さらに細かく種類が分かれています。 罹患でできた免疫は、「かかったその型」にしか強く働かない仕組みとなっています。だから毎年、インフルエンザウイルスは変異し、生存競争に勝とうとしているのです。
ワクチン接種は、そのシーズンに流行する「4種類の型」全てに免疫を作り、体を守る準備ができます。 一度A型にかかった後に、B型が流行してまたかかってしまう…ということを防ぐために大切なのです。 シーズン中の「二重感染」と「重症化」を防ぐワクチンを打つ最大の目的は、もし再び感染してしまっても、重症化するのを防ぐことです。
「タミフルなどおくすりがあるから大丈夫」と思われる方もいらっしゃると思います。確かにほとんどの人は投薬、または自己免疫で治癒します。ただし、脳炎や脳症など重篤な合併症は、インフルエンザウイルスに対する体の過剰な免疫反応が主体です。抗ウイルス薬が体に効いてくる前に、重篤な病態になることが多いのです。つまり、お薬が「間に合わない」ということです。予防接種で体にあらかじめ抗体があると、このタイムラグを防ぎ、重症化を予防する可能性が高まるということです。備えあれば憂いなし、ですね。
お子さんを辛い合併症から守るためにも、ぜひ接種をご検討ください。
接種のタイミングは、 発熱などの症状が治まり、体調が完全に普段通りに戻ってからがおすすめです。だいたい解熱してから1週間くらいです。
当院では12月27日土曜日までインフルエンザワクチン接種を行っています。(フルミストは2025年は終了しました)
ご不明な点は、お電話や来院時にスタッフ、医師にいつでもご相談ください。




