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節分の日の憂鬱【吸入薬についての問い合わせ】

こんにちは。本日の節分はいかがでしたか?豆まきした方もいらっしゃったかと思います。少しずつ春ですね。

最近、外来にて保護者の方から「この吸入薬は子供には適応外である、と自分の主治医の内科の先生から聞いたのですが、大丈夫でしょうか?」というご相談をいただきました。

大切なお子さまのお薬について、そのような話を聞くと不安になるのは当然です。

結論から申し上げますと、ご質問のあった吸入薬:フルティフォーム(50μg):は、現在、小児の喘息治療において正式に認可されている吸入薬です。

今回は、誤解が生じやすいこのお薬の「適応」について、正しく解説いたします。

1. 2017年から小児への使用が認められています

フルティフォームは、発売当初は成人向けの吸入薬でした。そのため、当時の知識のまま「成人用のお薬」と思い込んでいる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、2017年に正式に小児への適応が追加されました。もう8年は前のことです。すでに多くの臨床試験を経て安全性が確認されており、現在では小児科診療の現場で広く、一般的に処方されているお薬です。

2. 「小児気管支喘息治療・管理ガイドライン」に準拠

当院では、日本小児アレルギー学会が発行している最新の「小児気管支喘息治療・管理ガイドライン(2023年版)」に基づいた治療を行っています。

フルティフォームは、このガイドラインにおいても、喘息のコントロールに有効な薬剤として推奨されています。「吸入ステロイド」と「長時間作用性β2刺激薬」の2つの成分が合わさっているため、効率よく気道の炎症を抑え、発作を予防することが可能です。またミスト状で吸入がしやすく、補助具での吸入もしやすいといった利点があります。内科でも、小児へのこの適応をよくご存知で処方しておられる方は多いです。

3. 当院の処方方針について

お薬の適応やガイドラインは、医学の進歩とともに日々更新されています。

当院では、常に最新の医学的知見に基づき、お子さま一人ひとりの症状に合わせた最適な処方を心がけております。

インターネット上の混乱した情報や、更新されていない古い知識によって不信感を持ってしまい、本来必要な治療を中断してしまうことが、お子さまにとって一番のリスクとなります。

もし他院や周囲の方から、お薬について当院の説明と異なる話を耳にされた場合は、どんなに些細なことでも構いませんので、遠慮なく私にご相談ください。