インフルエンザワクチン受付中
インフルエンザが流行しています。
今年は暖かい気候が長引いたためか、インフルエンザワクチン接種が終わっていない患者さんも例年に比較して多いように感じられます。
コロナ禍で数年間インフルエンザにかかっていない人が多い状況で、免疫を持っていない人が増え、流行の拡大につながっているという見解が出されています。
また全国的な流行の拡大に伴い、オセルタミビルなどの抗ウイルス薬が在庫不足になる状況となってきました。
小児ではインフルエンザ脳炎、脳症などの重症化例も報告されてきています。
この状況に伴い、当院ではできる限り患者さんの要望に答えるべくインフルエンザワクチン接種の期間を延長することにしました。
1️⃣インフルエンザワクチンは発症予防効果はそれほど高くないと言われており、接種した方でも発症はするのですが、それでも10%~60%くらい病院受診をしなくてすむ発症効果がある
2️⃣健常な成人で最もワクチン効果があり、乳幼児と高齢者では効果が低い
といわれています。
ただし、入院や重症化予防(集中治療室にはいるほどの重症化、たとえば脳症や重症呼吸不全)に対する効果は高いと報告されています。
また、実際かかった本人がほぼ気が付かないほどの軽症ですむこともあります。
実際、現在までにワクチン接種をしていた患者さんの多くが、発熱の程度も軽く、軽症で経過している印象があります。
実際に罹患しても薬を飲めばよいのではないかと言う考えもあるかと思いますが、インフルエンザによっておこる重症化は投薬が間に合わないうちに起こることが多数です。唯一防ぐ方法は、かからないために咳エチケットやうがい、良質な睡眠、感染機会を減らすなどの対策と、ワクチン接種だけです。
流行がはじまってしまったからと諦めず、是非ワクチン接種をおすすめします。
また、12歳以下の方は原則2回接種がおすすめです。1回目接種後に2週間~4週間あけて2回目接種をおすすめします。