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お子さんの嘔吐に備えましょう

早いもので今年もあと2週間とちょっとです。寒さはまだ本格的でないものの、乾燥した空気となり、感染症が流行しやすい時期になりました。

現在流行中の病気はウイルス性胃腸炎、インフルエンザA型、溶連菌などが多く、いずれも嘔吐症状が伴うことが多い疾患です。

ここで一つ、お願いです。エチケット袋(ビニールに新聞紙を敷いたものなど)を受診前からご帰宅まで、手元にもっておく習慣をつけてください。

(お忘れのときは、当院ビルのエレベータ横にエチケット袋を用意してあります。)

嘔吐したから脱水になるかもしれないと、ジュースやゼリーを飲んでから受診される方もいらっしゃいます。

しかし、嘔吐するということは、何らかの原因で胃腸が正常に働いていないということです。そこへたっぷりの水分やゼリーなどがすぐに入ってきたら、

消化しきれず、また次の嘔吐に繋がります。実際によくあるのが、待合室、診察室での嘔吐では、受診直前に飲んでいたということが多いです。

お子さんが脱水になるのでは、と心配されるお気持ちはよくわかります。でも、嘔吐して直後にすぐ脱水になるわけではありません。

受診直前にはできるだけ飲食を控えていただけますよう、お願いします。

診察ではお腹をさわったり、エコーをしたりします。

エコーで腸管や胃の状態を診たら、どのくらいしてから水分摂取をはじめたらよいかがわかります。それを判断してから、水分摂取をはじめても遅くはありません。

嘔吐物は、1~2m先まで飛び散ります。このため広範囲の清掃や消毒が必要となり、診療可能な状態になるまでかなり時間を要します。

保護者の方のちょっとした準備でこれらの事態が予防できることを覚えておいて下さい。

お子さんが「いつ嘔吐しても安心なように」、事前の準備、またはクリニックのエチケット袋のご利用にご協力お願いします。