花粉症の飛散は2月から始まります。

スギ花粉症とダニによるアレルギー性鼻炎は日本でよく見られるアレルギー疾患で、両方に症状が出る方もいます。

スギ花粉症とダニによるアレルギー性鼻炎はどちらも舌下免疫療法で治療可能です。

舌下免疫療法を行うことで、スギやダニに対するアレルギー症状の改善が期待できます。

舌下免疫療法は1日1回、ダニやスギを精製した薬を舌下に保持するように服用します。体調、副作用がないか、月1回の受診が可能な方が対象です。

基本的に体質改善を目的とする治療であり、治療期間は３～5年間ほどかかりますが、その後７～８年ほど有意に効果が持続すると報告されています。

このため、受験などで忙しくなる前の幼稚園年長～小学校低学年で治療導入しておくと、受験や大学生活時に花粉症やアレルギー性鼻炎の症状に苦しめられたり、病院通いをしなくて済む可能性が高くなることが期待されます。

小児は5歳以上から治療が可能です。また、スギ花粉症の場合は花粉飛散時期（２月～4月）を避けて治療を開始します。（花粉飛散時期に開始すると症状がひどくなる可能性があるため）

スギ花粉症の舌下免疫療法開始は、6月～1１月がお勧めです。遅くとも１２月には開始しておくほうがよいでしょう。

ダニによるアレルギー性鼻炎の舌下免疫療法は時期に特に決まりはありません。ダニにアレルギーがあり、一年中鼻炎が収まらない方は是非ご検討ください。

治療希望の方は外来でまずはアレルギー検査を受けて下さい。

当院では６歳以下は腕からの採血、６歳以上でドロップスクリーン（指先から採血）でアレルギー検査が可能です。

また、ダニ、スギの舌下免疫療法は併用も可能です。

治療希望の方は外来で医師にご相談下さい。

当院ではスギ花粉症、ダニによる通年性アレルギー性鼻炎の方の根本治療である舌下免疫療法を導入しています。